離れて暮らすようになった千秋とのだめ
ゆるやかに動きだす「始まりの終わり」の横で眠れるRuiが静かに立ち上がる・・・。
音楽に没頭するため、千秋がアパルトマンを出ることを決意。
のだめもサロン・コンサートが決まり猛特訓をはじめる。
離れて暮らすふたりは、この先どんな音楽を奏でていくのか!?
また、Rui(ルイ)やフランクたちもそれぞれの道で迷っていたが……?
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父・雅之の出現で大きく揺れ動いた自信。音楽で、そして人間的に父から完全に独立するため、今まで過ごしたアパルトマンを出ることにした千秋。この決意は、千秋自身の音楽を形成する第一歩なのかもしれません。
一方のだめはサロンでの初依頼に臨みます。コンサートに急遽千秋が来られなくなったり、演奏中ハプニングに見舞われながらも、のだめは揺るぎない演奏を行います。これはのだめが自分の道を歩みだした証明なのでしょう。けれど演奏後、客に「パリで勉強していて楽しい?」と問われ、目を背けるのだめ。
音楽への欲求と、千秋との関係。お互い自分の道を進めば進むほど、距離が離れていくという事実が、印象深いです。今後、二人はどうなるのやら・・・?
また、ルイやフランクも音楽への向き合い方、自分の気持ちを再発見します。「料理も音楽も同じ」というオクレールの言葉から、音楽する気持ちを見つめなおすルイ。周囲の成長や自身の将来へ、焦りと気後れを感じていたフランクも、新たな登場人物ヤドヴィガとの合奏、千秋の一言で向き直ります。
音楽を糧として生きるキャラクター達が、それぞれのドラマを見せてくれる18巻、必見です。
嵐の予感?の前巻に比べると、静かな印象の本巻です。
というのも、Rui、フランクといった主人公をとりまく人たち
の人生について、描かれているからなのだと思います。
一読のみすると、淡々としすぎているようで、
さらっとストーリーが流れてしまいますが、読み返すと、
音楽と人生の関わり方についての登場人物達、
ひいては作者の価値観が、じんわりと感じられ、
しっとりとした読後感を残してくれました。
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